2016年ライブ市場規模速報

2016年ライブ・エンタテインメント市場は足踏み~ライブ会場不足問題の表面化~
/ライブ・エンタテインメント調査委員会が調査結果を公表

ライブ・エンタテインメント調査委員会が実施しました、「ライブ・エンタテインメント市場規模」の調査結果(速報値)を公表いたしました。

本調査は、ライブ・エンタテインメント市場を客観的に評価する市場規模や動員数等のデータがほとんどないという状況を受けて、ぴあ総研が2000年から推計をスタートしたものです。2011年からは、その主旨に賛同する業界団体・企業によって構成される「ライブ・エンタテインメント調査委員会」が同調査の実施を引き継ぎ、日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査として信頼をいただいています。

本調査におけるライブ・エンタテインメント市場とは、「音楽」「ステージ」の2分野を指します。

今回公表しました2016年のライブ・エンタテインメント市場規模は、好調だった前年から2.0%減の5,015億円(速報値)と推計されます。ここ数年間、活況が続いていたライブ・エンタテインメント市場ですが、5年振りに前年を割り込みました。
音楽、ステージいずれの分野においても、公演回数は増加しているものの、アリーナクラス会場での公演が減少した影響を受けて、1公演当たり動員数が低下しました。首都圏を中心に、改修に伴う閉鎖や老朽化による解体が相次ぐことによってライブ会場が不足する「2016年問題」が、浮き彫りになる結果となっています。とはいえ、公演活動自体は依然として活発で、既存ライブ会場の平日利用による稼働率上昇や、代替会場や野外での公演増などの回避策により、特に音楽ジャンルにおいては、ライブ会場不足問題のマイナスインパクトは比較的軽微に止まりました。

※ライブ・エンタテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計と定義。

調査結果は以下のとおりです。

音楽市場について

2016年の音楽市場規模は速報値で3,401億円、前年比0.1%減と推計され、過去最高を記録した前年からほぼ横ばいの推移となりました。公演回数は小規模会場での増加に牽引されて全体としては増加したものの、動員数ではアリーナクラスの大規模会場で開催される公演の減少分をカバーしきれず、市場規模が微減する結果となりました。

ステージ市場について

2016年のステージ市場規模は、前年比5.9%減の1,614億円(速報値)と推計されます。ステージ市場を構成する、①ミュージカル、②演劇、③歌舞伎/能・狂言、④お笑い/寄席・演芸、⑤バレエ/ダンス、⑥パフォーマンスほかのうち、「お笑い/寄席・演芸」を除く5ジャンルにおいて市場規模が前年割れとなりました。特に、1千~2千人の大規模劇場における公演が減少したことが響いています。

なお、2016年の市場調査の結果確定値および詳細分析につきましては、『2017 ライブ・エンタテインメント白書』としてまとめて、8月下旬に公表予定です。

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